〈シャーロック・ホームズ〉シリーズの順番はコレ!出版社選びのポイントは?

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「名探偵といえば?」

と聞かれたら、やっぱりシャーロック・ホームズを思い浮かべる人は多いんじゃないでしょうか。

 

いろんな映画、ドラマ、アニメなんかにも登場するので、きっと多くの方がご存知の名前ですよね。

もはや名探偵の代名詞的な存在です。 

 

でも、「原作は読んだことない」という方もいらっしゃるはず。

シリーズが何冊もあるので、初めて読むときに「どこから手をつけたらいいのかわからない」状態に陥るかもしれません。

 

そこで、シャーロック・ホームズ】シリーズの順番をご紹介していきます。

軽〜いあらすじ、収録されている短編もわかるようにしました。

 

刊行順だけじゃなく、個人的におすすめの順番があるので、そちらもよかったら参考にどうぞ。

 

最初に出版社選びのポイントを説明していますが、不要な方は目次でちょいちょいっと飛んでくださいね。

  

   

出版社選びのポイントって?

シャーロック・ホームズ〉シリーズは、いろいろな出版社から出ています。

新潮文庫とか、光文社、偕成社文庫(児童書)、創元推理文庫、角川文庫・・・などなど。

 

どの出版社を選んでもOKです。

翻訳とか表紙の好みとか、そんなんで選んでいいと思います。

 

ただし、次の3つのポイントだけ一応知っておいてください。

 

  • 新潮文庫にしかない1冊がある
  • 「ボール箱」が収録されている短編集が出版社によって異なる
  • 原作のすべてを出していない出版社もある

 

初めての方からしたら「なんの話やねん」って感じだと思いますので、1つずつ説明していきますね。

 

 新潮文庫にしかない1冊がある?

新潮文庫だけ、シリーズが1冊多いです。

シャーロック・ホームズの叡智』というタイトルで、これは新潮文庫にしか存在しません。

 

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人気のスピンオフとかではないで

 

新潮文庫は、1953年に日本で1番早く〈シャーロック・ホームズ〉シリーズを出版しています。

その当時の事情から、泣く泣くカットせざるを得ない短編がいくつが出てしまったらしいんですね。

 

そのカットした話をまとめて出版したのが、『シャーロック・ホームズの叡智』というわけです。

 

要するに『シャーロック・ホームズの叡智』に入ってる短編は、ほかの出版社ではそれぞれの巻にバラけて収録されています。

 

「ボール箱」という話が出版社によって違う短編集に入っている

あとで収録されている短編もまとめていくんですが、「ボール箱」というお話がですね、

この2冊の短編集のどちらに入っているか、出版社によって違います。

 

なにやら当時の倫理観的に「この話は問題ありやな」と感じたコナン・ドイルの判断で、イギリスの『シャーロック・ホームズの回想』に掲載されなかったそうです。

 

一方アメリカでは初版に掲載したものの、コナン・ドイルの判断で回収されて、第2版では掲載されず・・・という誠にややこしい混乱状態に。

 

日本では「翻訳の底本にした版」によって、どちらに入っているかが違うようです。

 

 シリーズ全てを出していない出版社もある

出版社によっては、「〈シャーロック・ホームズ〉シリーズの何冊かしか出していない」こともあります。

 

たとえば角川文庫なら、『シャーロック・ホームズの事件簿』と『恐怖の谷』の2冊は出版されていません。(2021年6月時点/これから出るかも)

 

出てないものは別の出版社のを買えばいい話なんですけど、1つのところで集めたいとかこだわりがあれば気をつけてください。

 

結局どこの出版社がいい?

新潮文庫はほかの出版社のシリーズと混ざると、カットされた短編を読み逃すこともあるので、新潮文庫だけで揃えるとスムーズです。

 

ほかの出版社で揃えてももちろんOKですし、「ボール箱」に気をつけつつバラバラの出版社の本を手にとってもOKです。

「ボール箱」のことを忘れていろんな出版社で揃えると、「ボール箱」がダブる、またはどっちにも入っていない!となる可能性があるかもしれないので、そこだけ気をつけた方がいいかなと思います。

※全出版社でどっちにボール箱が入ってるのかをチェックしたわけではないので、その点はご了承ください。

 

説明してきた3つのポイントを踏まえて、最初にも言ったとおり、お好きな出版社を選んでください。

 

Point

  • 新潮文庫は、すべて新潮文庫で揃えるとスムーズ
  • 新潮文庫以外のバラバラの出版社で読むときは「ボール箱」に注意
  • 同じ出版社で揃えるならシリーズ全てが出ているかチェック

  

 ちなみに私はこのとおり!

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バラッバラやし2冊ほど足りてないやん

 

子どもの頃買ってもらったやつ、古本屋さんの100円コーナーで発見して買ったやつなど、見事にバラバラです。

ちなみに写真に写ってない『シャーロック・ホームズの叡智』『シャーロック・ホームズの事件簿』は本棚にて絶賛行方不明でございます。

 

あと個人的には、新潮文庫の表紙がおしゃれで好み。(誰も得せえへん情報を放り込みッ) 

 

シャーロック・ホームズ〉シリーズ刊行順はコレ!

出版社の注意についてお伝えしたところで、シリーズの刊行順を紹介していきます。

 

ただ、新潮文庫の『シャーロック・ホームズの叡智』は入れていません。

 

かわりに、各短編のところで⦅☆⦆がついているエピソードは、新潮文庫の場合『シャーロック・ホームズの叡智』に入っているとわかるようにしています。

 

新潮文庫で読むなら、『シャーロック・ホームズの叡智』は最後でOKかなと思います。

 

1.緋色の研究

シリーズ第1作目は、『緋色の研究』。

ワトソンがホームズに前歴をいきなり当てられ驚く、2人の出会いが描かれた長編です。

 

第1部で事件の捜査、第2部で事件に至った経緯というか歴史というかが描かれます。

 

あらすじ

イーノック・ドレッバーという名刺を持つ男が、とある家で殺された。

 

スコットランドヤードのグレグスン、レストレード刑事たちは、事件についてホームズに相談を持ち掛ける。

 

ホームズが現場に赴くと、壁にRACHEという文字が残され、近くに女性の結婚指輪が落ちていて…。

 

2.四つの署名

シリーズ第2作目は、『四つの署名』。

前作に続き、こちらも長編です。

 

物語の冒頭、興味をそそられる事件が起きず暇を持て余していたホームズは、一面に注射痕のある腕に、またもコカインを打ち込んでいます。

 

何やら精神を引き立てるとか。

ぶっ飛んでやがる…(褒め言葉)。

 

あらすじ

10年前に父親が失踪したメアリー・モースタンという女性が、ホームズのもとを訪れた。

 

6年前から年に一度、正体のわからない相手から大粒の真珠が送り付けられ、ついにその相手から面会を求められたのだと言う。

 

女性に同行することとなったホームズとワトソンが到着すると、面会を求めてきた兄弟2人のうち1人が殺されていた。

死体のそばには、ジョナサン・スモールをはじめとした「四つの署名」が残されていて…。

 

3.シャーロック・ホームズの冒険

シリーズ第3作目は、『シャーロック・ホームズの冒険』。

名探偵シャーロック・ホームズの短編第1弾です。

 

ホームズの魅力がぎっしり詰まった1冊って感じです。

 

ホームズを出し抜いた唯一の女性と言われるアイリーン・アドラ―が登場する「ボヘミアの醜聞」、赤毛の男だけが加入できる不思議な「赤毛組合」の事件、アヘン窟から事件が始まる「唇のねじれた男」などなど、超有名作品が多数収録されています。

 

収録されている短編

  • ボヘミアの醜聞
  • 赤毛組合
  • 花婿失踪事件
  • ボスコム渓谷の惨劇
  • オレンジの種五つ
  • 唇のねじれた男
  • 青いガーネット
  • まだらの紐
  • 技師の親指⦅☆⦆
  • 独身の貴族
  • 緑柱石の宝冠⦅☆⦆
  • ぶな屋敷

  

4.シャーロック・ホームズの回想

シリーズ第4作目は、『シャーロック・ホームズの回想』。

こちらも短編です。

 

訳によっては『シャーロック・ホームズの思い出』となっているものもあります。

 

名馬の失踪事件を捜査する「白銀号事件」、ホームズが探偵を目指すきっかけとなる事件「グロリア・スコット号」、ホームズの兄マイクロフト・ホームズが登場する「ギリシャ語通訳」などなどの人気作を多数収録した1冊です。

 

収録されている短編

  • 白銀号事件
  • ボール箱(出版社によっては「最後の挨拶」に収録)
  • 黄色い顔
  • 株式仲買店員
  • グロリア・スコット号事件
  • マスグレーヴ家の儀式
  • ライゲートの大地主⦅☆⦆
  • 背中の曲がった男
  • 入院患者
  • ギリシャ語通訳
  • 海軍条約文書事件
  • 最後の事件

 

5.バスカヴィル家の犬

シリーズ第5作目は、『バスカヴィル家の犬』。

長編です。

 

魔犬伝説が伝わる一族のお話。

暗くて薄気味悪くて、舞台も設定も良い感じ…で私が大好きな1冊です。(だから何やと言うのか)

 

あらすじ

ダートムーアに住むバスカヴィル家に伝わる魔犬伝説に怯えていた当主、チャールズ・バスカヴィル卿が、邸宅の外で遺体となって発見された。

遺体から20ヤード(約18m)ほど離れた場所に残された、巨大な犬の足跡とともに。

 

その後、唯一の後継者ヘンリー・バスカヴィル卿のもとに脅迫状が届く。

チャールズ卿の主治医で友人であるモーティマー博士は、ホームズのもとへ相談に訪れた。

 

6.シャーロック・ホームズの帰還

シリーズ第6作目は、『シャーロック・ホームズの帰還』

短編第3弾です。

 

一応ネタバレになるので、あえて内容には触れんとこうと思います。

読む順番がバラバラになってもいいんですが、『シャーロック・ホームズの帰還』は、『シャーロック・ホームズの回想』の後に読んでください。

 

「空き家の冒険」、暗号を解き明かす「踊る人形」、「六つのナポレオン」などなど、見逃せへんで!な事件が収録されております。

 

収録されている短編

  • 空き家の冒険
  • ノーウッドの建築業者⦅☆⦆
  • 踊る人形
  • 孤独な自転車乗り
  • プライオリ学校
  • ブラック・ピーター
  • 犯人は二人
  • 六つのナポレオン
  • 三人の学生⦅☆⦆
  • 金縁の鼻眼鏡
  • スリークウォーター失踪⦅☆⦆
  • 僧坊荘園
  • 第二の汚点

  

7.恐怖の谷

シリーズ第7作目は、『恐怖の谷』。

長編最後の1冊です。

 

気を抜いてると、やられます。

 

ネタバレしないように最大限オブラートに包んだらこの表現になってしまいました。

わかりづらくてすみません。

 

あらすじ

ホームズのもとに、ポーロックなる人物から暗号が届いた。

解読の結果、バールストン館のダグラスという男に危機が迫っていることが判明する。

 

しかしホームズとワトソンがバールストン館に駆け付けた時にはもうダグラスはすでに遺体となっていた。

散弾銃で頭を撃ち抜かれるという無残な殺され方で…!

 

さらに、事件はそれで終わりではなかった。

ホームズは真相を導き出すため捜査を開始する。

 

8.シャーロック・ホームズ最後の挨拶

シリーズ第8弾は、『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』。

長編はもうありませんので、短編ですね。

 

個人的には「瀕死の探偵」がおすすめ。

ホームズにとって最後の事件も見逃せません。

 

シャーロック&マイクロフト・ホームズ兄弟が活躍する「ブルースパーティントン設計書」、姿を見せない下宿人の謎「赤い輪」などなど、もうここまで来たら読んでおくべき短編ばかり。 

 

収録されている短編

  • ボール箱(出版社によっては「回想」に収録)
  • ウィスタリア荘
  • ブルースパーティントン設計書
  • 悪魔の足
  • 赤い輪
  • フランシス・カーファックス姫の失踪
  • 瀕死の探偵
  • 最後の挨拶 

 

9.シャーロック・ホームズの事件簿

シリーズ9作目、最後の1冊は『シャーロック・ホームズの事件簿』

もちろん短編です。

 

最後っぽくないタイトルですが、最後の1冊です。

 

ホームズの短編60作のうち、三人称で描かれるたった2作品…そのうちの1つ「マザリンの宝石」、ワトソンではなくホームズが語り手になる「白面の兵士」、隠居していたホームズのもとへ事件が舞い込む「ライオンのたてがみ」などなどを収録しています。

 

三人称やホームズが語り手となることで、また新鮮な印象です。

 

収録されている短編

  • マザリンの宝石
  • ソア橋
  • 這う男
  • サセックスの吸血鬼
  • 三人ガリデブ
  • 高名な依頼人
  • 三破風館
  • 白面の兵士
  • ライオンのたてがみ
  • 隠居絵具師⦅☆⦆
  • 覆面の下宿人
  • ショスコム荘⦅☆⦆

 

シャーロック・ホームズシリーズ〉おすすめの順番は?

シャーロック・ホームズシリーズは、以上の短編5作品と長編4作品です。

 

基本的にシャーロック・ホームズの順番はこの記事に書いてある上からの刊行順で問題ありません。

  

が!「いきなり長編てヘビーやな」 ということもあるかもしれません。

そんなときは、以下を参考にしてみてください。 

 

個人的おすすめ順

 

こんな順番がおすすめです。

まずは短編で文章や雰囲気に慣れてから長編を読むのが、読みやすいかな〜と思います。

 

もちろん私のおすすめなだけなので、無視していただいてOKです。

 自由に楽しむのが一番です。

 

『回想』を読んでから『帰還』の順番だけ守れば、バラバラに読んでもさして問題はありません。

 

わたしも順番バラバラですが、問題なく楽しめましたよ^ ^

 

それでは!

ぜひぜひ〈シャーロック・ホームズ〉シリーズを楽しんでください〜。